退職の判断を慎重に行うことは大事だが、その後の退職時の対応をしっかり準備しておくことも重要である。
円満に退職することができれば、次のステップに気持ちよく進むことができる。
退職を決断した後にまず考えておきたいのが、退職日を決めておくことだ。
ここが曖昧になってしまうと、ダラダラ続けてしまう結果になりやすい。
一般的に、看護師の転職が多いと言われているのが、4月と10月だ。
4月は新年度で心機一転、新たな環境に身を置ける。
一方、10月に転職者が多い理由は、ボーナス後に転職を検討する人が多いことが要因と言われている。
よって、4月と10月は求人が増える時期であるため、狙い目だといえる。
退職の意向を伝える前には、就業規則をチェックする必要がある。
基本的に3ヶ月前に退職の意向を示せば良いという場所が多いが、場所によっては6ヶ月前から報告しなければならない場合もある。
いずれ退職したいと思っているのなら、早い段階で就業規則を確認しておこう。
次に、退職理由に、人間関係や業務上の悩みなど、努力次第で解消できる可能性を挙げるのは避けておいた方がいい。
看護師は慢性的な人材不足であり、病院側はなるべく人の流出を抑えようとするため、必死で引き止められる可能性がある。
なるべく改善の余地がないような理由を用意しておいた方がスムーズに事が進む。
そして、無事に退職日が確定したなら、引き継ぎのマニュアルを作っておいたり、お世話になった方に挨拶をしたりと、職場に残された方々への気遣いと感謝の意を行動で示すことが大事だ。
ここがきちんとできるかどうかで、周囲からの印象は大きく変わる。
「もう辞める職場だから」とすべて放り投げるのは、ルール違反だ。
これまでお世話になった人々と職場に敬意を払うのは、大人としてのマナーであることを心得ておこう。